風に舞う花のように馨しく

水面に浮かぶ月のように暖かく

命の営みを唄に託して少女は竪琴を奏でた

闇を切り裂く刃のように鋭く

絶望を打ち払う翼のように軽やかに

命の営みを唄に託して少女は竪琴を奏でた

甘く切なく空に溶ける唄




波は唄った

君は美しい

風は唄った

君は儚い

空は唄った

君は優しい

闇は唄った

君は醜い

絶望は唄った

君は卑しいものの塊

纏う空気は綿菓子のそれ




少女は唄うのだ

どうか未来が

少女は唄うのだ

どうか世界が

少女は唄うのだ

どうか未来が

少女は唄うのだ

どうか世界が

希望のかけらもない地獄にならないように




甘い囁きは蜜のように馨しく

甘い囁きは風のように柔らかく

甘い囁きは月のように儚くて

口の中でとろけて漂う

白砂糖のように




甘い囁きは砂糖味。