止まった世界

狂った時計

永遠の白夜




砂の城は凍り付き

異教の寺は燃え続け

戦士は槍を振りかざし

幼い子供は泣き叫ぶ




全ては闇の手の中に




暁の届かぬ底に落ち

人々の骸は決して変わらず

守る者は手から滑り落ち

只そこだけが変わらない

願いの届かぬ氷の綿に

君は何を見ただろう?




絶望か?

それより遥かに暗かった

悲嘆か?

それより遥かに暗かった

虚無か?

それより遥かに暗かった

諦観か?

それより遥かに暗かった

何を見た?

それは生きながら死ぬ獣の姿

目は光り四足で歩き言葉を知らぬ獣の姿

人の在りし日の姿




止まった世界は進むことなく

狂った時計は戻ることなく

永遠の白夜は明けることはない




全ては闇の手の中にある




明けない夜